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英検が大変革! 2024年からライティングの出題が変わります!

いよいよ来ました。英検が変わります。

かれこれ2000年代前半に1度出題形式が変わり、2015年と2017年にライティング入って以来の大改訂になりそうです。

変更点はこちら!

今回の変更点は以下の表のとおりです。

ライティングの変更点のポイントは?

一番大きな変更点は、ライティングの設問が増えるという点です。
これは単純に準備にこれまでの2倍の手間がかかります。これまでライティングで得点をとれるように一点突破をしていた方は、ライティングの練習にもっと時間がかかるようになります。また要約問題のため、要約するための文章をしっかりと理解する読解の要素も入ります。準1級の例題をざっと読んでみましたが、語彙のレベルは完全に準1レベルではなく、読解問題で出題されるレベルよりも簡単です。リスニングのパート②ぐらいの内容と考えていただければ、わかりやすいかと思います。

要約問題の解き方

実は同じ要約問題でも、2級と、準1以上では少し変わってくると思っています。というのは、準1と1級には設問に”summerize it in your own words as far as possible in English”と書かれています。2級はその記述がないため、要約と言いつつもほとんど使われている英単語をピックアップしながらでの作文になると思われます。特に小学生で2級を受ける場合は、自分の言葉での言いかえはかなり難しいのではないかと思います。以下は要約文で必要な4つの要素です。

①言葉を言い換える(そのまま抜き取って使わない)
②結論を変えない(自分の意見は入れない)
③例文、具体例は省く(メインのアイデアには関係がない)
④1段落で書く(もともと3段落以下の短い文章のため、1段落でまとめる必要がある)

何よりも大事なのは、その文章の中で言いたいことが何かをつかむ力です。ここはどちらかというと読解力が試されます。日頃から日本語でいいので、要約の訓練が必要です。そのうえで、それを英語にしなければならないので、かなり運用力が試されます。低学年で上位級を受験する場合にはかなり壁になってくる気がします。

Email文の書き方

準2級と3級はEmail文への返答です。しかし問題形式がそれぞれ違っており、3級はスピーキングテストのように、送られてくるEmailに書かれている質問に答える形式、準2級は、Emailを読んで下線の引かれていることに対して2つ質問を盛り込んで返答をする形式です。なお、Emailの形式的な挨拶はすでに書かれており、本文のみを書けばよい形です。

ライティング(Email文)形式単語数
準2級Email全体が問いになっており、さらに下線部の特徴を問う質問を2つ盛り込む40~50単語
3級下線部に対する2つの質問を自由に考えて答える15~25単語

準2級のサンプル問題では、a pet robot に下線が引かれていました。さらに、こういったロボットペットがこれからより向上するか(Do you think that robot pets will improve in the future?)が全体として聞かれています。これの特徴について具体的に問う質問を2文書けばいいようです。そのため、最初の問いは、YESかNOかで回答して、その理由を書き、さらに2つ質問がある、として書けばいいと思われます。

3級のサンプル問題では、1 How many people were at the party ? 2 How was the food? という2つの問いがありました。自由に答えるというのが、低学年には難しいかもしれません。適当に10人来ました。サンドイッチが出ました、おいしかったです。のように答えられたらいいのですが…。最後には結びの言葉があるといいでしょうが、そんなに文字数に余裕はなさそうです。

今後の英検の展望について。

今回の変更は、明らかに英語の運用力をより図るための変更です。現在共通テストがけん引する、①読解力、②思考力、情報処理、③原理読解 を、英検でも入れ込んでいるイメージです。そもそも英検は問題形式が20年近く変更がなく、難易度を挙げるための手法が単語のレベルを上げること以外には存在しない、限定的な能力を測るテストであるという評価を2012年に受けているテストです。実際に英検2級は高3レベルと言われていましたが、中学生ぐらいで2級を取得した生徒でも、今の共通テストで8割以上取れる生徒はほとんどいないでしょう。それほどまでに共通テストは問題の形式を変え、読み取る力、処理する力に重点を置いてきました。今回の変更はそれらに追随するものと考えます。

これから必要な力

以上のことからも、単純に英語の力以上に、思考力が問われます。パターンに入れにくい形式と言えますので、ある程度回数と訓練が必要です。これらを避けたい場合は…今年中の英検受験をお勧めします!

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