【ブログ】 3:7の法則
ご無沙汰しています。
桜の花を傍目に、新年度を迎えました。繁忙期という言葉もありますが、AIEにとって一番忙しい時期は間違いなくこの4月です。おかげさまで今年もたくさんの新たな出会いがありました。AIEでは、キャンパスによって若干の違いがありますが、ご入会いただく方の半数以上がご紹介によるものです。「お知り合いの方から聞いて」と、お越し下さる方がたくさんおられることは、とてもうれしいことです。
さて、今回のタイトルですが、この3:7の数字に心当たりはありますか。
陸と海の比率、体内の水分とそれ以外の比率、会社でよく働く人とそうでない人の比率、ユダヤの法則でもそれに近い22:78という数字が出ています。
今回お話しする3:7は知識定着における、インプットとアウトプットの比率のベストの値です。私が勝手に言っているのではなく、コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ教授の実験による結果ですので、信ぴょう性も十分ですのでご安心ください。インプットが3でアウトプットが7です。
それにしても3:7という数字は少し驚きです。インプットの2倍はアウトプットしないと知識定着しないわけですので、普段の勉強にもアウトプットの機会を取り入れる必要があります。
もう一つ、ラーニングピラミッドという考え方がありますので、そちらもご紹介します。
知識が定着するにはどうすればいいかということが書いてあります。
上から順番に 講義⇒読書⇒映像⇒デモ⇒討論⇒実体験⇒他人に教える となっており、下に行けばいくほどアウトプットにつながります。
一番定着できるのが、「教えること」というのは納得です。某有名進学校でも、教えあうという文化があるそうで、教えることが結果的に当人の知識定着につながっているのでしょう。
さて、AIEでの授業をインプットとアウトプットに分解してみたところ、アウトプットの機会が多いことに改めて気が付きました。もちろん、先生からの文法解説もありますが、すぐに演習に入りますので、クラス時間の半分以上はアウトプットですね。特に授業は少人数制ですので、問題の答え合わせのときも、どんどん当てられ発言が求められますので、受け身になる時間がありません。人の答えも聞きながら自分の答える順番が回ってきますので、頭は常にフル回転していないと大変です。
この考え方は、AIEの宿題の量にも表れています。AIEは宿題をたくさん出しません。学習塾によっては、宿題を大量に出すところもありますが、AIEでは、クラスの中身をしっかりと濃くしておいて、クラス内でしっかり理解し、学習内容の定着を図れるようにしています。とはいえ、単語だけはおうちで学習しないといけません。単語は覚えるために回数が必要ですので、次の週の単語テストまでに回数をこなしてもらえるように指導しています。
このアウトプットの「他人に教える」という行為、先日面白い記事がありました。なんでも「作文」が非常にいいのだとか。作文は一度何か自分の中に取り入れたもの(インプット)を自分の中で解釈、咀嚼してから吐き出し(アウトプット)ます。「毎日、そんな作文なんてやってられない!」という方も大丈夫です。一番の作文はノートテイキングです。曰く、ノートをとる際に、先生の言ったことやホワイトボードに書かれた内容をそのまま写すのではなく、自分の中で「まとめ」をつくってそれを書きだすのが良いとのことです。それもあって、今年から「大事ノート」と銘打って、演習ノートとは別に自分が学んだことを書きだすノートをつくってもらっています。そうすることで、今日学んだことを、将来の自分に対して、最高のアウトプットができます。結果的に、自分に教えてあげることができるということです。ノートにまとめるアウトプットの段階で、もしわからないところや、「あれ?どうだっけ?」というところがあれば、そこはまだ自分が完全にわかっていないところですので、自分に対しても、学びなおすきっかけになりますね。是非このノートテイキング時にアウトプットをしているということを意識してください。
今回のお話、ここまでがインプットで10のうち3ですので、ぜひ、アウトプットが7になるように、いろんな人に教えてあげてください!